地域おこし協力隊になってわかったこと。

2018 6/25
地域おこし協力隊になってわかったこと。

地域おこし協力隊として奈良県の天川村に来て半年経ちました。
自分が移住を考える前までは存在自体も知らなかったし、協力隊になってから初めて知ることも多かったです。
協力隊の方がこうしてブログなどに実態や経験を書いてくださってますが、
はっきり言って地域によって様々です。
なので私が地域おこし協力隊になってわかったことを今回書かせてもらいますが、あくまでも「私の経験」なので参考程度に見ていただければ嬉しいです。

目次

そもそもみんな地域おこし協力隊を知らない。

日頃私は西友というシェアオフィスやコワーキングスペースがある施設で運営と管理をしています。西友がある天川村の洞川という地域は温泉などもあり、ある意味観光地です。なので村民以外にも観光客の方と話す機会が多いのですが大体の方が地域おこし協力隊のことを知りません。
私も協力隊になる前は「最大3年は給料もらいながら暮らせる制度。」それくらいの認識で協力隊になったのでそこまでメジャーな制度とは感じていませんでしたが、思ってた以上にみんな知りません。
なので説明がとてもめんどくさくなる時があります。笑

私がよく使っている説明の仕方は、
「青年海外協力隊の日本版みたいなものです。」
これを言えば大体の方が概要を想像してくれます。
興味がありそうな方にはもっと詳しい説明をしますが、大抵の方はこの説明で納得してくれます。

ただ村民や地域の方の中には任期後に帰ると思っている方が多い印象です。
そういった方々にいくら説明しても納得はしてもらえないと私は感じているので、住み着いて数年後に移住してくれてんなーと思ってもらえたら良いと思っています。

地域おこし協力隊とは

地域おこし協力隊を簡単に説明すると、
「任期は最大3年間。お給料をもらいながら地方で暮らせる。」です。
基本的に「任期後も定住の意欲のある方」が共通の募集条件だと思います。全国の協力隊の数は平成29度で5000人近くいるというデータがあるので平成30年6月の段階では5000人を超えているでしょう。
全国にたくさんいる協力隊ですが実際には任期後に同じ地域へ定住した方は6割程度です。

地域おこし協力隊とお金①

お給料は、平均で15万円くらい。住居や車を支給してくれる地域もあり15万円程でも全然やっていけます。

大阪や東京などから田舎や地方に移住すると無駄な消費が格段に減ります。(今までどれだけ無駄にコンビニに行っていたのか気付きます。)
でも都会ではかからない必要な出費は増えます。
例えば移住に必要な引っ越し代、生活する上でかかるガソリン代、冬が厳しい地域では灯油代もかかるでしょう。
そういったことには都会に住んでいた時よりもかかるお金があるので、一概に田舎に行けば貯金がたまるとは言えません。

協力隊には給料以外に「活動費」が一人当たり年間200万円あると言われていますが、実際にはそんなに使えないです。
その大きな理由の一つが「地方自治体が立て替える」からです。立て替えられる力が自治体にないと満額は難しいのが現実です。。。
さらにお金の使い方も地域によって異なります。
協力隊が買ったレシートを報告するだけでOKなところもあれば、協力隊が自ら年間の予算案を考えて申請し、一年間それに沿ってしかお金が使えないというところもあります。
地域によって本当に様々なのでその辺りは着任当初に確認した方が、その後の活動をスムーズに進めることができると思います。
多分大体の人がつまづいたりイラついたりするのがお金に関することだと思います。でも協力隊のお金に関するお金というのはあくまで税金なので客観的に見れば好き勝手使えないのは当たり前なんですよね。逆に自分が払った税金をどっかの誰かが気軽に使ってると思うと嫌ですもんね。

地域おこし協力隊とお金②

協力隊への給料を「ベーシックインカム」として捉えているNext Commons Lab などもあります。
個人的にはこの考え方で全国統一してほしいです。
協力隊の任期は最大で3年で、実際3年で0から起業して続けていくってのは簡単ではないと感じてます。それなのにやりたいことをスムーズにできない仕組みやシステムが協力隊を締め付けていることも多くあります。それは「自治体との雇用契約」があるのでどうしても立場などの上下関係が発生してしまうので仕方がないことなのかもしれませんが、これが給料ではなく個人に対するベーシックインカムという考え方が定着すればもっと能動的に活動できるのになーと思ってます。

地域おこし協力隊になろうと思ってる人に

これからどこかで協力隊やってみようかなと考えてる人にアドバイスがあるとするなら、「やりたいことはできるだけ明確にしておく」ことだと思います。私自身がっちり将来設計をして協力隊になった訳ではないですが、やりたいことを明確にしておくと任期中の無駄が省けます。
協力隊になると意外に自分のしたくないこと、無駄やなーと思うことを結構しないといけません。ただそれでもやりたいことが明確になっていると、そういった無駄なことでもやりたいことをするためのステップに変えられます。また将来がぼやっとしていると3年が短く感じてしまい焦りが出てくるのでやりたいことはできるだけ明確にしておくことをオススメします。

ただ移住や協力隊になることに「覚悟」は個人的に必要ではないと思います。そこまで重いものではないので。やっぱり大多数が都心部に住んでいるので田舎への移住は良くも悪くも偏見があって、勝手な固定観念があります。簡単とまでは言いませんが、移住はそんな大げさなことじゃないです。
熱い思いがあんまりなくても大丈夫ってことを私自身で証明できたらいいなーと思ってます。

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